ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」

今日はベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」の練習。
僕の先生がやっている団体での代理稽古でした。
「全曲通しといて♪」と軽く言われましたが、
いろいろやってたら結局通せませんでした…


この曲は、僕が合唱指揮を始めて間もない頃に
川崎の合唱団が、ドイツから指揮者と合唱団も招いて
やったことがあります。当時はただただに頑張って、
本番はうまくいった部分もあり、感動したことを覚えていますが
いま譜面を見ると、こんな曲はとてもできない…と
一瞬思ってしまいますが、
怖いものをしらない時期にやらせてもらった経験のほうが深くにあり、
この曲が大好きだという気持ちになります。


世界にはたくさんのミサ曲がありますが、
この曲ほど感動的なBenedictusはないと思います。
それはBenrdictusにつけた音楽、というよりも
ミサ曲全体のドラマを考えた上での
この時間に欲しかった人間的な感情や安らぎの時間なのではないでしょうか。
ちょうど同時期に作られた
第九シンフォニーの第三楽章のような…。


合唱指揮者としてたくさんの合唱曲に関わらせてもらってますが、
よく言う「俺が死んだらこのレクイエムを」という曲は正直ありません。
でも、人生の締めくくりのときに
今日のこのBenedictusのような深い感謝の気持ちで
終えることができたらいいなあ、と思っています。
現実にはとてもヴェルディな今日この頃ですが(笑)