子どもの耳

明日からシューベルトのオケ合わせ
午後、自宅の部屋で準備をしていたら、
外から聞き慣れない響きの声が聞こえてきました。
それは下校中の小学生の声で、
よく聴いてみるとどうやら「消臭りぃきぃ〜♪」と叫んでいる…
そう、あのテレビコマーシャルの少年の真似をしてるんです(笑)。


でもその響きたるやなかなか見事なもので
普通の子どもではあり得ないような豊かな音が
そこらじゅうに響いていました。
きっと身体の使い方、共鳴のさせ方を
うまく真似てしまうことができたのでしょう。
このような響きは日本語にはないので
この小学生が普通に日本の子どもをやっていたのでは
出会わなかった音(身体)の世界だと思います


そういえばイタリアに留学していたときは
こんな音に囲まれていて
そこらじゅうからはこんな豊かな声が聞こえてきていたことを
懐かしく思い出しました。そんな音を聞きながら
よく響くその言語をしゃべるイタリアの子どもたちは
自然とまたそのような響きを身に付けるのでしょう。


イタリアの美しさと日本の美しさは別物ですが
普段何気なく使ってる話し声ひとつとっても
声や音を扱う者として
もう少し丁寧に考えなくては、と思いました。